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Presspop inc.


スーザン・チャンチオロの料理と暮らしにまつわる企画展Part 1 “Growing”

TINY PERSON Presents 

“Growing”

日時:2012年12月3日~2013年1月14日
会場:渋谷パルコ part1 地下1階 パルコ・ブックセンター内  PRESSPOP GALLERY にて。

※作家の来日はございません。

90年代初頭以来、アート、ファッション、パフォーマンス、映像等とあらゆるメディアを通じて自己表現し、圧倒的な存在感でその革新的でフリー・スピリットな世界観を我々に提示してきたスーザン・チャンチオロ。ファッションにおいては刺繍、パッチワーク、手染め、一点物など”手仕事”に重点を置き、時代に先駆けてエコロジカル&エシカルを訴えてきた彼女だが、その前衛的かつ叙情的な作風は唯一無二で他に追随を許さない輝きを放ち現在ますます人々を魅了し続けている。

1995年のRUNレストラン・コレクションより料理との深い繋がりをメッセージとして発信し続けてきた彼女だが、近年ではMobile Restaurant(動くレストラン)という彼女自身がメニューを決め、料理をふるまうトランク・ショー的イベントを開催するなど、料理は表現活動の1つとしてますます欠かす事の出来ないものとなってきているようで、今後もその方面での動きが注目されている。

食材を選び、料理をし、それを家族や友人達と食べる。

スーザンにとっての料理/食べることにまつわるシーンとはどんなものなのか。

この展覧会は、2009年に発売された彼女初の料理本This Cook Book is Made for Jesus の原画を中心として、ハンドメイドな1点物のエプロンやキッズ・ポンチョなど料理とそれを取り巻く暮らしをテーマにしたオールラウンドな作品をプレゼンテーションし展示販売する企画の第一弾です。同時に彼女が推薦する料理本(洋書)も展示販売します。

原画のすばらしさはもちろんの事、先日ニューヨーク周辺を襲ったハリケーン・サンディの最中に避難していたブルックリンの友人の家で制作されたエプロンとポンチョは彼女の曾祖母が縫ったものにスーザンがパッチワークしたり、ハンドプリントや手染めの布を使っていたり、友人マイク・ミルズが彼女のためにデザインしたプリント生地を使っていたり、1点1点にストーリーがあるスペシャルなものになっていて、料理を通じて様々なものを“育みたい”と考えるスーザンが今回の展示のため心をこめて作り上げたものばかりです。

 

 

「今回の展覧会のタイトルは”Growing(育む)”です。

これは、お茶、スープ、サラダ、ソース、魚料理に入れたり、お風呂に浮かべたり等、毎日の生活に欠かす事の出来ないハーブを娘のライラックと自宅のテラスで育てている事からの連想。

そしてThis Cook Book is Made for Jesusのインスピレーションとなった私たち家族が通う農場で育つ農作物たちや、最近はじめた自分にとって大きなプロジェクトであるMobile Restaurant からの連想でもあります。

また、料理を囲む家族もまた有機的に育つものであり、出会いもあり別れもありますし、娘のライラックはいま常に成長し続けています。そしてアートもまた育ち変化するものです。

我々は人間である限り常に自然にかえる努力をし続けなければいけません。

この本を創作した時、その気持ちを強く持ちましたし、今でも手に取るたびにその努力を怠ってはいけない、我々は土から来て土に育まれているのだという思いを胸に抱きます。」

2012年10月

スーザン・チャンチオロ

 

スーザン・チャンチオロ
1969年ロード・アイランド生まれ。
パーソンズ美術大学のニューヨーク、そしてパリ校にてファッション・デザインを学び、 ウィンチェスター美術大学にて絵画を学ぶ。
アルバー・エルバズの指導のもとジェフリー・ビーン 社にてインターンを体験した後、ソニック・ユースのキム・ゴードンのブランド、X-Girlのプロダクション・マネージャーを務め、そして、バッジェリー・ミシュカでアシスタント・コレクション・デザイナーとして2年間活躍する。
1995年に自身のRUNコレクションを発表。それは”コラボレーション”に重点を置いたもので、2001年に終了するまで、毎回工芸技術や手仕事を紹介し職人達と共同作業でコレクションを作り上げ、商業的成功を収めると同時に批評家達に高く評価された。
その後はしばらく個人顧客のために制作していたが、2005年にコーン・デニムとコラボレーションし、彼等のアーカイヴにある衣服を用いたコレクションを作り上げ、ニューヨークとロサンゼルスでショーを開催し、コレクションを紹介するThe Woman of the Crowdという本も発売された。2007年には”Queen of Hearts”というコレクションをフィーチャーしフランキー・レイダーが主演した映画、1960′s Butterfly Girl を発表した。2008年にはパーソンズ美術大学で教鞭を取り始め、2011年までファッションを教えた。現在はプラット・インスティテュートでファッション・イラストレーションを教えながらニューヨークで定期的にコレクションを発表し続けており、多くの個人/店舗顧客を持つ。
また、イラストレーターとしても人気が高く、アンドレア・ローゼン・ギャラリー、シアーズ・ペイトン・ギャラリー、PS1、そしてMMKフランクフルト等世界中のギャラリーや美術館で個展を開催している。

 

 

THIS COOK BOOK IS MADE FOR JESUS

スーザン・チャンチオロ初の料理本。1995年のRUNレストラン・コレクションより料理との深い繋がりをメッセージとして発信していた彼女だが、母親となった現在、食やオーガニックな食材への興味はますます高まる一方のようだ。この本はそんな彼女からの率直で情熱的な食に対するメッセージ。インタビューではその思いを語ると同時に食と合わせて自身の生活に欠かせないヨガや瞑想等の精神修行についても語ってくれている。そして彼女のドローイングと手描きのレシピ14点は見るものに料理へのインスピレーションを与えるような楽しく愉快な雰囲気に満ちあふれている。最後に、作家自ら撮り下ろした家族と食のドキュメンタリー写真は、料理を通じて人と繋がる事の素晴らしさと美しさを我々に教えてくれる。

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